
佛教大学 学長
佐藤和順
SATO Kazuyuki
佛教大学の卒業生の皆様へ
佛教大学同窓会の皆様には、日頃より母校の教育・研究活動に対し、温かいご理解とご支援を賜っておりますことに、学長として心より御礼申しあげます。
本学は1912年に開学した高等学院(後の佛教専門学校)を源流とし、仏教精神を基盤とした人間教育を建学の理念として歩んでまいりました。長い歴史の中で多くの卒業生を社会へ送り出し、教育、福祉、医療、行政、企業など様々な分野において活躍されていることは、本学にとって何よりの誇りであります。社会の第一線で活躍される卒業生の皆様の姿こそが、佛教大学の学びの価値を社会に示してくださる存在であると感じております。
今日、社会は大きな転換期を迎えています。人口構造の変化や地域社会の課題の多様化、さらには急速に進展する科学技術など、大学が担う役割はますます広がっています。こうした時代において、大学には専門的な知識や技能を備えた人材の育成だけでなく、人と人とのつながりを大切にしながら社会に貢献できる人材を育てることが求められています。
佛教大学では、仏教の教えに基づく「智慧」と「慈悲」の精神を大切にしながら、社会の課題に向き合う教育と研究を進めています。「智慧」とは物事の本質を見極める力であり、「慈悲」とは他者を思いやり、人と共に生きる心です。この二つを兼ね備えた人材を育てることこそが、本学の教育の根幹であると考えています。卒業生の皆様が社会の様々な現場で人々に寄り添いながら活躍されている姿は、まさにこの理念が社会の中で生き続けている証であると感じております。
現在、本学では教育・研究環境のさらなる充実を進めています。その大きな柱の一つが二条キャンパスの整備です。本年9月からは、二条キャンパス2号館の本格的運用が始まります。社会福学部及び大学院社会福祉学研究科が紫野キャンパスより移転いたします。二条キャンパスでは、看護学部、保健医療技術学部、社会福祉学部などが連携し、医療・健康・福祉を総合的に学ぶ教育・研究拠点としての機能を担います。京都の中心部に位置するこのキャンパスは、地域社会や医療機関、福祉施設との連携を深めながら、人々の命と暮らしを支える専門職人材を育成する新たな学びの場となっていきます。
大学にとって同窓会は、単なる卒業生の集まりではなく、世代を越えて母校の学びを支え合う大切な存在です。卒業生の皆様が母校を見守り、支えてくださることは在学生にとっても大きな励みとなり、大学の未来を支える力となります。また、同窓生同士のつながりは人生のさまざまな場面で支え合う貴重なネットワークでもあります。
佛教大学はこれからも建学の精神を大切にしながら、社会の変化に応える教育と研究を進め、人々の暮らしと地域社会に貢献する大学として歩み続けてまいります。そして卒業生、在学生、教職員、地域社会が共に支え合いながら、より良い社会の実現に向けて歩みを進めていきたいと考えております。 同窓会の皆様には、今後とも母校佛教大学への変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげますとともに、皆様のますますのご健勝とご活躍を心より祈念し、ご挨拶といたします。
佛教大学学長 佐藤和順
