
佛教大学 学長
佐藤和順
SATO Kazuyuki
佛教大学鷹陵同窓会の皆様へ
佛教大学通信教育課程は、学びの機会を広く社会に開き、年齢や職業、居住地に関わらず、多様な方々が学べる場として発展してまいりました。創立以来、私たちは「仏教精神に基づく人間教育」を理念とし、単なる知識の修得にとどまらず、社会に貢献できる人材の育成を目指してきました。
このたび、これまでのロゴマークを一新するとともに本学の理念をより明確に示すタグラインとして、「ありがとうが、あふれる世界を。」を制定いたしました。「ありがとう」という言葉には、誰かの存在や行為に対する感謝の心が込められています。この感謝の精神こそが、人と人とのつながりを生み出し、互いを思いやり、支え合う温かい社会を築く基盤となります。本学では、学生一人ひとりが感謝の気持ちを持ち、それを行動として表現できる人へと成長することを願っています。
通信教育課程での学びは、自己管理能力や自主的な探究心を培うものであり、その過程で得た経験は、皆さまの人生にとって大きな財産となっていることでしょう。現代社会は、情報技術の進化、国際化、環境問題、少子高齢化など、多くの課題に直面しています。そのような時代だからこそ、本学の卒業生が持つ「智慧」と「慈悲」の精神が、社会をより良くする力となることを確信しています。
本学では、卒業生の皆さまが学びを継続できる環境を大切にしています。リカレント教育や生涯学習プログラム、そしてO.L.C.(オープンラーニングセンター)の各種講座を通じて、時代に即した知識やスキルを身につける機会を提供しております。学びは一度きりではなく、生涯を通じて続けていくものです。卒業後も本学で培った学習習慣と探究心を生かし、自己成長を続けていただければと思います。
また、通信教育課程の卒業生同士のつながりは、非常に貴重なものです。本学の卒業生は全国各地、さらには海外でも活躍しており、同窓会を通じた交流は、新たな学びや実践の機会を生み出すことでしょう。オンラインや対面でのイベントを活用し、世代や地域を超えたネットワークを広げていただきたいと願っています。
佛教大学は、皆さまにとっていつでも帰ってこられる場所です。京都を訪れる際には、ぜひ本学へお立ち寄りください。キャンパスでは、対面講義や特別講演が開催され、図書館も卒業生に開放されております。学びの原点を振り返るとともに、新たな知見を得る場として、母校をぜひご活用ください。また、学生や教員との交流を通じて、後輩たちへと経験を伝えていただければ幸いです。
卒業生の皆さまの今後のさらなるご活躍とご健康を心よりお祈り申し上げます。佛教大学は、これからも皆さまとともに歩み続けます。引き続き、温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
どうぞ、佛教大学とともに、「ありがとうが、あふれる世界を。」創っていきましょう。
合掌