Vol.2 社会福祉学部社会福祉学科教授  岡﨑 祐司(おかざき ゆうじ)

 

岡﨑 祐司

おかざき ゆうじ

社会福祉学部社会福祉学科教授
 ※職名は取材当時のもの

プロフィール

京都市生まれ。学歴が、佛教大学、佛教大学大学院(修士・博士)、職歴が、社会福祉学科講師、助教授、 教授といわば本学の「旗本」存在です。人間が安心して暮らせる地域づくり、そのために社会福祉が果たすべ き役割について大きな関心を抱いておられ、幅の広い研究活動のことや「歯に衣着せぬ」口調でお話しを伺った。

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教育・研究について

いま、取り組んでいる教育・研究は何ですか?

ぼくの専門は社会福祉のなかでも政策や制度にかかわる課題、それに地域福祉といって地域社会のなかで行政・専門職、当事者、ボランティアや住民がどう連携して福祉課題に向き合ってゆくのかという実践的領域です。ゼミの学生も地域福祉に関心がある学生が集まってきます。佛教大学と南丹市が協定を結んでいますよね。ぼくは、南丹市の美山町とは協定を結ぶずっと前から付き合いがあって、学生と地域実習にいったりホームヘルパー養成講座の講師をしたり住民とつながりがあったんです。それもあって、いま美山・日吉・園部・八木が合併してできた南丹市の福祉計画づくりにかかわっています。第一期の地域福祉計画からはじまり、今年の3月には障害者関係の福祉計画も作成したところです。福祉計画をつくるときは、住民のみなさんとワークショップを開催したり、シンポジュウムを開催したり「参加」を意識してやっていきます。京都府や京都市の福祉関係の計画作成にもかかわっていますが、小さな自治体でやる福祉計画づくりが一番おもしろいですね。実践や地域にぐっと接近できるような気がします。研究の現実感覚を研ぎ澄ますいい機会です。

同窓生が参加できる学会・研究会・イベント等がありますか?

本学の社会福祉学部や福祉教育開発センターが年何回か公開シンポジュウムを開催しています。ぜひ本学のホームページをみていただいて、参加していただければと思います。福祉系の学会は実践者・活動者も参加できるものが多いです。それに通学・通信の卒業生の方からたのまれて、研修会の講師をすることも多いです。ぼくだけではなく、学部の先生はそういう機会が多いのではないでしょうか。呼んでもらうとうれしいものですね。まちづくり、地域づくりにかかわって参加できる企画は本学でもけっこうあると思います。

現代の学生気質について

いまの学生気質について…

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今の学生は企画力がすごい。たとえば、学生と一緒に入っていた地域で、住民から歌詞を募集して歌をつくるとか、デザインTシャツをつくるとか。ゼミ合宿をしても面白いですよ。よくぞここまで遊べるな、と感心する(笑)。僕が学生のころはこんな企画力なかったなぁ…。社会福祉の学生は、社会のなかに入って経験しようとする意欲がすごく高い。自分が社会にでてどれだけ力を発揮できるのか、貢献できるのかをよく考えていますよ。いまどきの学生を否定的にいう人もいるけど、僕が学生のころと比べたらよほどまじめで意欲的です。そうそう、ゼミの学生がサプライズで誕生日会してくれたりね。人に優しい、これはまちがいないです。

先生との距離感みたいなものはどうですか?

距離感は近いと、僕は思っています。ゼミの学生に限らず就職や進路で相談にくる学生がおおいですね。以前は歳の離れた兄貴的存在だとおもっていましたが、いまは親に近いですかね(笑)

社会福祉学部特有のカラーみたいなものはありますか?

佛教大学で共生(ともいき)ということばがよく出てきますが、まさにそれを実践するような学生が多いと思います。人のことをよく考え、人をよく思いやる感性が豊かです。それにさっきいいましたけど、とても優しい。「オレがオレが」とか「私が私が」といった自分の我を前面に出すことはあまりないし、イイかっこしいもいない。でも、卒業後は芯の強い社会人になっている人が多いと思います。

卒業生と今の学生の違いとかありますか?

違いですか…。もう20年以上佛教大学で教えているけど、学生は基本そんなに変わっていないと思います。むしろ若者を取り巻く社会環境が、激変しているんじゃないですかね。ぼくらが学生のころと比べたら雇用を含めて相当厳しい社会環境になってますよ。コミュニケーション・ツールが大きく変わっているので、学生とのつながり方は変わっているかもしれません。最近はあまり呟いていませんけど「ツイッター」も使うし、「LINE」もよく使いますね。それに「フェイスブック」ですね。  卒業生が、「ツイッター」、「LINE」、「フェイスブック」で僕を発見して「お友達」になることがありますよ。そういえば、大学時代の同級生とこのあいだ「フェイスブック」でつながりました。これは懐かしかったですね。

先生ご自身の近況について

先生自身の近況をお願いします。

仕事である教育と研究と社会活動をとったら、なんにもないですね。趣味がないし、まったく文化的生活を送ってませんね(苦笑)。好きな小説を読んだりJAZZを聴く時間もあんまりないですね。

以前から比べるとすいぶんお痩せになられましたよね。

やせました、やせました。最近もウエストが3センチおちました。朝食はしっかり食べて、昼食は妻の作ってくれる弁当をガッツリ食べて、夜は小食です。あと一日おきに筋トレ。といっても10分程度ですが。ズボンを買い替えたので、妻にはやせても不経済だといわれてます。大学でダイエット本でも出したらと教員や職員からいわれるけど、本を読んで実践したので、本を書くことをできません(笑)。 ぼくがやったのはレコーディング・ダイエットです。体重が88㎏を超えて、これはだめだと思って始めました。それだけに太ったらすごいですよ。おなかは出るし、おなかは揺れるし、たぷたぷでした。まず、食べたものをすべて小さなノートに書きだすのです。すべてね。これを1か月やって、1㎏から2㎏はやせます。次に、食べたもののカロリーをすべて記録します。カロリーがわからないものは、市販のカロリーブックを買ってだいたいのカロリーを書くのです。カロリーの書いていない食品はどうするか?食べなければいいんですよ。これで2か月目にはさらに1㎏から2㎏やせる。次に一日のカロリー設定を決めるのです。2000キロカロリーとか2500キロカロリーとか。その範囲で食べるようにする。これを半年も続ければ一か月で2㎏やせていきます。もちろん、毎日体重計に乗って体重も測定する。記録をみたらすごく食べてます。夜寝る前に柿ピーやパンを食べていたり。自覚ができて、間食がへります。自然に食べることをコントロールできるようになるんですね。 もっとも、やせるだけではたるむと思ったので、内臓脂肪を燃焼させる室内筋トレの本を買って、地道に筋トレを一日おきにやりました。これもよかったと思います。

何キロ位お痩せになられたんですか?

いま60㎏~63㎏あたりですから、20㎏以上ですよね。参考になる、お得情報になりました?(笑)。ともかく無理しないダイエット方法なので、うまくいったのですね。レコーディングややめましたが、筋トレは続けています。これは大事ですね。腹筋って縦には割れやすいけど、なかなか横には割れないですね。ここにいま苦労しています。次に、脇腹の贅肉落とす、これが目標です(笑)。ダイエットも、筋トレも無理をしないで継続する、これが大事です。でも体重を減らすことが目標なのではなく、健康でいることが目的です。目的を間違えるとうまくいきません。

先生のフェイスブックで「ユージーズ」のキーワードであったんですが、何ですか?

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ユージーズってね、2009年のゼミ生が卒業論文集をだすときに学生たちで決めた「タイトル」なんですよ。「ルーキーズ」っていう映画があったでしょう。それをもじったわけ。それ以来、岡崎ゼミは「ユージーズ」ということになったのです(笑)。たとえば、今年のゼミは「ユージーズ2012」と学生自身が自称しています(笑)。これ2009年のゼミ論集の表紙ですけど、学生がルーキーズのポスターをベースに全員の写真をいれて、ユージーズのポスターを作ってしまいました。この発想にはまいりました!卒業式の日には一年間の思い出のムービーと写真を入れてDVDにしてくれました。毎年、ゼミで思い出のムービーや写真集をつくってくれます。いまの学生は、ものごとの楽しみ方をよく知っていると思います。柔軟で企画力があってすごいですね。

何か、思い出に残る出来事はありますか?

それは、いっぱいありますね。でも思い出に残る出来事というと、ゼミでの勉強ではなく、なぜかコンパとゼミ合宿ばかりなんですね。スキーにいったとか、姫路城の公園でキックベースしたとか、岡山に桃狩りにいったとか、冬のゼミナールハウスで飲み明かしたとか、コンパの帰りに鴨川の堤防で学生と50メートル競走したとか…。ゼミ生は福祉関係だけではなく、教員や消防士や警察官や企業などさまざまな分野に就職していますし、地方議員になっている卒業生もいますよ。卒業後、10年年目にゼミのメンバーの手紙をまとめて送ってくれた年もあります。これは、うれしかったですね。

同窓生との交流について

フェイスブックの繋がりとか、同窓生と一緒に何か定期的に交流はされてますか?

定期的とはいえないけど、交流はありますね。フェイスブックで卒業生から友達リクエストがきたりします。これは面白いですね。結婚したとか、子どもができたとか、何かあるとみんなメールもくれますね。ゼミの同窓会も時々あります。これもうれしいですね。卒業生と時々、京都でデートなんてのもあります。もちろん、複数ですけど(笑)。

仕事繋がり的な方が多いのでしょうか?

時々、自分の職場の求人情報を教えてくれる卒業生もいます。ありがたいことです。地域福祉が専門なので、その関連で定期的に仕事でつながっている卒業生もいます。これは通信教育を含めてですけど。福祉関係の職場では、「石をなげれば佛教大学卒業生にぶつかる」はほんとうですね。通学、通信を含めてたいてい卒業生がおられますね。

先生が卒業された年次の同窓生の方とかとお会いになるというのはありますか?

最近はないですね。同窓会でもやってみたら面白いでしょうが。そういえば、教育後援会(学生の保護者の組織)の説明会である親御さんから声をかけられまして、よくみたらぼくの後輩なんです。息子が佛教大学に入りましたって。親子二代で佛教大学ですね。また、学生が「○○さんという方知ってますか」って聞くので、「知ってるよ。ぼくの先輩やね。」というと、実は高校の先生でした、岡﨑先生にあったらよろしくいっておいてといわれたりとか…。そんな出会いはありますね。最近はフェイスブックで大学の同級生に出会ったりして、おもしろいですね。

リレー教員の紹介とリレー教員へのメッセージをお願いします。

野﨑敏郎先生
メッセージ・・野﨑さんも同窓生と繋がりが
深いといろいろあると思う。野﨑さん今、学生を連れて
地域のあの公共交通機関であの路面電車とか電車関係に
関心持ってフィールドに行っておられるようなんで
是非そういう話を紹介して下さい。