Vol.5 保健医療技術学部作業療法学科教授 漆葉 成彦(うるは しげひこ)

 

漆葉 成彦

うるは しげひこ

保健医療技術学部作業療法学科教授
 ※職名は取材当時のもの

プロフィール

京都市生まれ。大阪大学医学部医学科卒業後、大阪府こころの健康総合センターを経て、現職。専門は、精神医学。研究テーマは、「ひきこもり」問題の支援法に関する研究、睡眠不全状態の認知に関する研究、本学においては、授業の傍ら健康管理センター長として学生や教職員の健康に関して、従事して頂いています。 また、多趣味・多芸であり、とくに楽器については「笛」やいろいろな楽器を奏でることができる才能を発揮されています。

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所先生からのメッセージ

漆葉先生は、リコーダー・アンサンブル立ち上げ時からのメンバーです。非常に多趣味、多芸、博学。すごいのです。すべて極めつつも楽しみながらやっていらして、ああいう方を「文化人」っていうのだろうと思っています。笛だけじゃなくて、何種類あったかな? 世界中のいろいろな国の楽器を演奏されます。ぜひ世の中にはいろいろ打ち込めること楽しめることがあるよということを語っていただきたいです。

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博学はともかく、多趣味というのはその通りです。楽器は、いろいろ持っています。いま習 っている楽器は、能管(のうかん)と大鼓。能管の先生は佛教大学の出身です。他にテグムという韓国の横笛と、「コムンゴ」という韓国の琴の一種を時々習っています。 コムンゴの演奏者は、東京に韓国人の先生が1 人おられるだけだとおもいます。たまに東京に行った時や先生が関西に来られた時に教えてもらうので、レッスンは年に数回だけです。基本の音はEフラットとBフラットに合わせますが、その間の音が微妙に西洋音楽と違うので、独学では無理です。この楽器は合奏の時の「ベース」です。一番低い音を弾くので、単独で聞いているとよくわからないのですが、全体の曲が分かっていれば非常に楽しいものです。弾いている方は楽しいのですが、聞いている方はよくわからない、という楽器なので、日本では演奏する人が少ないのでしょう。私はたぶん上から数えても下から数えても京都で一番の演奏者だと思います(笑)。
他に、大工哲弘という先生から八重山の民謡も習っています。 教えてくれるところがない楽器もたくさん持っています。ネイやウード、タンブールと いった中近東の楽器も沢山持っています。

演奏会とかに出演されておられますか?

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演奏会というほどのものではありませんが、発表会には出演しています。直近は、沖縄 で民謡コンクールにでます。コンクールといっても検定試験のようなものですが。また、 毎年12 月に韓国の楽器屋さんの発表会があるので、そこで演奏します。

リコーダーアンサンブルっていう、所先生おっしゃっていたんですけど、リコーダー は西洋の笛なんですが、民族楽器みたいな笛と同じような感じなんですか?

リコーダーは指の運びは多少違いますけど、似ています。リコーダーはちゃんと西洋の 音程に合わせて吹きますので、能管の音程なんかはあるような無いようなもんですからね。 トルコの笛は、音程がもの凄く微妙で、ドからレまでの間に四つ音があります。普通、 西洋音楽ではドとレの間にはドのシャープかレのフラットの1 個しかありませんが、その 間に四つ音があって、それを区別しないといけない。正確に言うと、ドの9 分の1 上、9 分の4、9 分の5、9 分の8 上です。教えてくれる先生がいないのが残念ですがいずれ習っ てみたいと思っています。

楽器への興味や収集は、いつ頃からですか?

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もともと音楽が好きでした。初めは西洋音楽が好きでね、子どもの頃にピアノを習っていて、中学校ぐらいからリコーダーが好きになって、リコーダーをバロック音楽やら何やら吹いていました。そのあと、民族音楽に目覚めました。