特別展「ほとけのドレスコード」開催

如来が着装する袈裟には、両肩を覆う「通肩」、左肩のみを覆って右肩を露わにする「偏袒右肩」などの着法が知られる。さらに仏尊/仏像を広く見わたせば、衣の種類や着法は実にヴァリエーションに富んでいる。しかしながら、どのような「衣」を着けているのか、どのように「衣」を纏っているのか、何枚の「衣」を重ねているのか、明瞭に判別し難いことも多い。それは、例えばインナーにあたる衣が彫刻や絵画では見えない(見えにくい/造形されない)ことに一因するだろう。また、同種の尊格であっても、図像的に定められた服制がある一方、TPOに応じて装いを変えることがある。

煌びやかに彩られた衣、美しいドレープ、優雅ともいうべき着こなしなど、表現上の個性が重なり、仏像を拝観する際には見どころのひとつともなる。そのような思想的な意義と表現上の魅力を複眼的に捉えながら、「ほとけのドレスコード」を読み解き、宗教文化に親しむための展覧会。は、いかが?

期 間:10月29日(土)~12月10日(土)10:00~17:30(入館17時まで) 月曜日休館

会場:佛教大学宗教文化ミュージアム  ※アクセス

※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により会期の変更や開催中止を講じる可能性があります。