令和8年9月


『つながりは目に見えない』    
                 

 結びつき、 かかわり合い、 絆など、つながりを示す言葉は多々あります。日常の人間関係では、とりわけスマホの連絡先に何かしらのつながりを感じ、そこに期待や安心を寄せているもの。 更には、見えないものを聴覚・嗅覚・味覚で感 じとり、推しはかっている現実です。
 動植物や自然すべての関係は、相互のつながりが絶妙なバランスで成り立っています。だからこそ、非常に不安定な状態で変化もあり得ます。我々自身においても、自己があるのは身体の各機能、身心の絶妙なつながりによるもの。このバランスが、身心の状態を変化させます よって、自身がどのように周囲とつながれば良いのかを考え、向き合い、感じとる姿勢が大切と言えます。
 結局のところ、最も身近でありながら、目には見えない自身のつながろうとする姿勢こそが確かなつながりを生み、安心感や充足感を招くことになるのです。
 さて、今日は何とのつながりを最も意識する一日となるでしようか。

(宗教教育センター実習指導講師 法澤 賢祐)

『法然上人の絵物語』第十巻
(画:別科修了生 菊田水月)

第三段 後白河法皇の御臨終に善知識を勤める
 建久三年正月五日、後白河法皇は病の床に臥された。病は日に日に重くなり、法皇は法然上人を善知識として招かれた。二月二十六日、上人は参上して法皇に戒を授け、往生の儀式を定められた。臨終の時が近づくと、三月十二日戌刻(午後八時頃)には御仏の来迎が現れ、三月十三日寅刻(午前四時頃)、法皇は姿勢を正して端座 し、眠るように往生の願いを遂げられた。御年六十六歳であった。

菊田 水月

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