令和2年3月

一人で見る夢はただの夢
誰かと共に見る夢は現実になる。

  『オノ・ヨーコ』  

A dream you dream alone is only a dream.
A dream you dream together is reality.    Yoko Ono
一人で見る夢はただの夢
誰かと共に見る夢は現実になる。   オノ・ヨーコ( 武内訳 )
オノ・ヨーコとジョン・レノンは平和活動家としても知られる。ベトナム戦争に反対しハネムーン後ホテルで「ベッド・イン」という平和活動を行なった姿は、社会規範に囚われていた思春期の私には大きな衝撃とともに、今も記憶に残っている。
それから年月が流れ多くの出会いがあり、広角、接眼、望遠の各レンズを通し、この世の中を多少は多面的に見ることができるようになり、あの頃のジョン・レノンとオノ・ヨーコの生き方に再び典味が湧くようになった。
20世紀は日本を含む世界を巻き込む戦争の世紀だったと言われるが、21世紀になってもその不安定な世界情勢は変わらない。戦後、平和を国是とし国民はそれを当然と信じていた日本が、21泄紀になり時代を巻き戻し戦争に向かう国づくりに転換しつつある今に、大きな危惧をいだく。
オノ・ヨーコの作品に出会ったのは、2004年秋に滋賀県立近代美術館で開催された「YES オノ・ヨーコ」展だった。その際購入したカップに私にとって座右の銘とでもいえるこのメッセージが刻まれていた。
ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞には、オノ・ヨーコ の言葉と重なる平和への願いが込められているので、併せて紹介したい。”You may say I’m a dreamer/But I’m not the only one /I hope someday you’ll join us/And the world will live as one(僕のことを夢想家だと言うかもしれないね/でも僕一人じゃないはず/いつかあなたもみんなの仲間になって/そして世界はきっとひとつになるんだ。)
( 社会福祉学部教授 武内 一)

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